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ゆきがや便り(第六話) Back Number

もし人生をやり直せるなら  2003.6.2          

日々の暮らしに疲れたとき、「あの頃」に戻ることができたら・・・と思うことはありませんか。

子供時代に、違った生き方をしていたら、今とは違った自分でいられるような気がして、仕方ないときがあります。

もしもあのとき誰かが、私を違うふうに育てたら、今とは違う風に生きている大人になっただろう。。。ぼんやりと考えても、空しく「どうせ、どうせ」と思うだけ。残念ながら人生やり直すことはできない、でも再挑戦はできるはずです。

東京大学生産技術研究所の一般公開に行こうと、古くからの友人がさそってくれました。今月の初めのことです。数学、化学、物理となんでも苦手だった学生時代から、避けよう、避けようとしていた分野です。1人ではとても無理。友人を頼りにとにかく展示室をまわってみました。

おどろくほど近代的な装置を備えた、大きな研究棟の1部屋1部屋では日本で最先端の研究が行われています。成果を披露している様子を見ても、数字と英語の羅列ばかり。おもわず一歩引いてしまうような場所でした。でも研究員の方が多数おられ、初歩的な質問にも親切に答えてくれます。パネルに書いてある計算式がわからなくても、やさしく説明してもらうと、思いのほか楽しさも感じられました。

研究所をオープンにしているのは、産学連携を活発にしたいという目的もあると、案内してくれた友人から聞きました。そんな経験をしてから2週間後、21日付けの朝日新聞のBe面に記事が載っていました。ナノテクの最先端技術をあのインテルにも注目させた、という大阪の小さな工場の社長さんの話です。

記事はいつになく、ぐっと身近に感じられました。自分でもびっくりしました。東大で目にした人たちの研究が、こんなふうに現実社会を動かして行くのか、と肌でわかったように思います。知らなかったことを知る驚きは、大人になっても十分味わえるものです。小さなことからでも自分の人生は違った方向に舵取りできるものなのですね。

Sachi

 

 
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