第2話:選んだ道を一直線に進む勇気
会議通訳者 米丸千秋さん
ブリッジワークにも関係の深い、英語にかかわる仕事を続けておられる米丸千秋さんをご紹介します。
職場や専門を変えていく人の多い中で、 この一途さが成功の秘訣でしょうか。お話を伺ってみました.。
「30歳からの遅いスタート」とご本人はおっしゃいます。 スタートはゆっくりと、でも確実に一歩を踏み出し、進んでこられた姿勢に深い共感と、尊敬の気持ちを覚えます。
英語に向き合った留学時代。そして猛勉強
ずっと英語が好きだった学生時代。でも英米文学を勉強せず 大学では経済学を専攻しました。 その後ご結婚。 ご主人の留学先、アメリカで一念発起、英語を勉強し直しました。
もともと英語好きだったことも勿論関係があるでしょうが、コミュニティーカレッジ(地元の成人用教養講座)からはじめ、最後は大学の政治の授業も聴講したというから、この頃から勉強量は相当のものだったのでしょう。
留学先のパーティで「今何やっているの?」と聞かれ、「学校に通っているの」と答えたらあっさりと「ふーん」と言われてくやしくて、いつか仕事に結びつけようと考えた、という米丸さん。この上昇志向はすばらしい!
帰国後、留学中に得た知識をもっと深めるために、通訳の学校に通いました。勉強をしながら実際の仕事を始め、以来通訳のキャリアを積んできました。
同時通訳の醍醐味
会議通訳者にはその会議の内容を、ヘッドフォンを通じて瞬時にまた正確に日本語・英語に通訳し、聴衆に伝えることが求められます。 豊富な英語力、正確な日本語、集中力が要求される仕事です。
よい通訳者には語学力はもちろんのこと、教養や文化的背景までが求められます。 一瞬のうちに言葉を選ぶとき、知識だけではなく、感性の鋭さも出てしまうのだそうです。
そんな大変な仕事をなぜ続けることができるのでしょう。
国際会議という最先端の情報が行き交う場所で、誰も耳にしたことがない最新の情報を聞ける最初の1人になれることに喜びを感じるから。
歴史の証人になれるのが通訳の醍醐味であり、社会的な役割としての大きさも感じます。 外国語を学ぶ人の最終目標となるのもうなずけます。
こんなところが素敵な方です
今後は会議本番の通訳にとどまらず、本番前の打ち合わせ時間の間に交わした会話から、その人の経歴や人生を汲み取って、よりその方に近い言葉を選ぶように心がけて行きたい、
また専門の金融、政治・経済の分野も、もっと深めたい、と意欲を語ってくれました。
米丸さんはとても「話し上手、聞き上手」な人です。 一緒に話していると、話題が豊富なのであっという間に時間が過ぎてしまいます。 こちらの話を身を乗り出して聞いてくれるので、ついたくさんしゃべってしまう雰囲気になります。
言葉を使う仕事を愛し真摯に取り組んできたから、言葉を大切にする。その姿勢が米丸さんををいっそう魅力的にしています。
米丸さんの趣味はフルート演奏だそうです。
4月の連休には、ご家族、ご友人のご家族を自宅に招き、みなさんでコンサートを開かれたとか。
すてきですね。
外国語をもう一度勉強しようとお思いの方へ
昔勉強した外国語をもう一度やってみようかしらと、お考えの方もいらっしゃるようです。そんな方々へ米丸さんからのアドバイス。
NHKの衛生放送ニュースをご覧ください。毎日各国語放送を行っています。 かつては米丸さんも英語のコーナーを担当していました。
ホームページ http://www.nhk.or.jp/ 番組表で放送時間をご確認ください。
また英語をもう一度、とお考えの方はラジオ局AEN(かつてのFEN, 関東近郊ではAM放送810khz)の午後8時から2時間、ニュースプログラムのオンエアがあります。
ホームページもあり、内容を読むこともできます。米丸さんはいまだにこれを同時通訳の勉強に使っているそうです。
番組タイトル Morning Edition
ホームページhttp://www.npr.org/programs/morning/
★ ブリッジワーク からのインフォメーション ☆
いまマスコミでも注目されているお二人の女性をご紹介します。どちらも同時通訳にたずさわっておられ、そこから新たな分野へ可能性を広げていらっしゃる方々です。それぞれのホームページはその方なりを表すユニークなものです。
おひと方はベストセラー『ハリー・ポッター』シリーズを翻訳した松岡祐子さんです。松岡さんは長く会議通訳を手がけてこられました。
静山社ホームページ http://www.sayzansha.com/
もうひと方は主婦から会議通訳者になられた枝廣淳子さんです。 『朝2時起きでなんでもできる』(サンマーク出版)の著者で環境問題の著書も多数あります。
ホームページ http://www.ne.jp/asahi/home/enviro/ Sachi
|